創造性の高い組織が実践する8つの作法:05
コミュニケーションスタイルの違いを活かす

現在の日本企業における、組織の創造性はどのような状況にあるのか、20歳〜69歳の就業者1,000名を対象にした調査研究で、アンケート調査を実施、分析を行い、「創造性の高い組織が実施する8つの作法」としてまとめました。第5回は「コミュニケーションスタイルの違いを活かす」という作法について。

組織の創造性 調査結果5

6つのコミュニケーションスタイルのうち、個人の創造性にプラスの影響を与える「新規性」「支持性」は、女性のコミュニケーションに多く見られ、「実質性」は男性に多くみられる。男女のコミュニケーションの傾向を理解し、メンバーの男女比を考慮したチームビルディングが創造性を高くするといえる。


コミュニケーションスタイルには、「構造性」「実質性」「支持性」「新規性」「好奇心」「議論」の6つがある。アンケート調査において、それぞれを5段階評価した結果から、男女の傾向の違いを見たのが上のレーダーチャートである。男性は「実質性」「議論」、女性は「支持性」「新規性」「好奇心」が高く、会話の「構造性」は男女共にほぼ同じ値であることが分かる。つまり、女性はコミュニケーションにおいて共感と関連する指標が高く会話の幅を広げる傾向がみられる。他方、男性は実質的なコミュニケーションを得意とするといえる。

モデル分析の結果では、コミュニケーションスタイルのうち、「新規性」が最も個人の創造性を高める要素であり、続いて「実質性」「支持性」であることがわかった。その一方で、残りの「構造性」「好奇心」「議論」の3つは、創造性への有意な影響が見られなかった。男性に多く見られる「実質性」の高いコミュニケーションと、女性に多く見られる「支持性」「新規性」の高いコミュニケーションが組み合わさることで、より創造性が発揮されるといえる。創造性を高めるには、男女を問わず、コミュニケーションスタイルの違いを理解して協働していくことが必要だといえる。