創造性の高い組織が実践する8つの作法:06
リーダー自らが高い目標に取り組む

現在の日本企業における、組織の創造性はどのような状況にあるのか、20歳〜69歳の就業者1,000名を対象にした調査研究で、アンケート調査を実施、分析を行い、「創造性の高い組織が実施する8つの作法」としてまとめました。第6回は「リーダー自らが高い目標に取り組む」という作法について。

組織の創造性 調査結果6

強制型のリーダーは、チームの創造性を最も低くする。一方で、ペースセッター型、ビジョン型のリーダーは、創造性を高くする。高い目標のもとで、リーダーが手本となることで、メンバーそれぞれの創造性の発揮にもつながりやすい。


本研究におけるアンケート調査の分析では、リーダーショップのタイプが、「ペースセッター型(難度が高い目標のもと、リーダー自身が手本となる)」と「ビジョン型(メンバーそれぞれが自主性を持つ)」の場合、特に創造性スコアが高くなった。高い目標設定をしてリーダー自身が手本となったり、メンバーそれぞれが自主性をもったりすることは、チームの創造性の発揮につながる。一方で、自らのチームのリーダーシップタイプを「強制型」と答えたチームの創造性スコアは、最も低い。「強制型」を0とした場合、そのほかのリーダーシップタイプをとっているチームの創造性スコアが10点〜16点有意に高くなるという結果となった。このことから、高い創造性が求められるチームにおいては、リーダーのみに権限が集中するようなチーム運営は避ける方がよいといえよう。また、このような場合はチームメンバーがリーダーに意見を具申するのも困難と考えられるため、経営者がメスを入れるような仕組み・工夫も必要になるだろう。