創造性の高い組織が実践する8つの作法:07
快適で機能的な空間で働く

現在の日本企業における、組織の創造性はどのような状況にあるのか、20歳〜69歳の就業者1,000名を対象にした調査研究で、アンケート調査を実施、分析を行い、「創造性の高い組織が実施する8つの作法」としてまとめました。第7回は「快適で機能的な空間で働く」という作法について。

組織の創造性 調査結果7

オフィスの機能性と快適性についての満足度が高いと回答した人ほど、所属するチームの創造性スコアが高くなる。その理由には、オフィス内でのコミュニケーションや必要な情報源へのアクセスのしやすさなどが考えられる。オフィス環境ごとに要因は異なるため、何が機能性・快適性に寄与しているかを具体的に調査し、必要な対策を導出することが求められる。


本研究では、創造性とオフィス空間の関係について調べるために、オフィスの総合的な満足度に寄与していることが知られている「機能性」と「快適性」に着目し、その状況についてアンケート調査を行った。上図は今回実施のアンケート回答者が、現在のオフィスの機能性・快適性を5段階で評価した結果と、自身が所属するチームの創造性スコア(100点満点)とのクロス集計である。その結果、快適性・機能性の評価が高いオフィスに在籍する人ほど創造性スコアも高い傾向が得られた。オフィス空間の機能性・快適性と創造性の明らかな相関関係がみられる要因には、オフィス空間がチーム内のコミュニケーションや内的なモチベーションに寄与するためとも考えられる。したがって、個人のモチベーションを高め、多様な人との交流を促す空間作りをすることが、創造的な組織を生み出すためますます重要になっていくものと期待される。